法科大学院に入学するには?
法科大学院に入学するには、それぞれの大学院が実施している入学試験に合格する必要があります。
法科大学院には「法学未修者コース」と「法学既修者コース」があり、法学既修者コースに入るには「法学既修者認定試験」を受けなければいけませんが、それとはまた別の試験です。
試験には、一次選考と二次選考があり、一次選考では「適性試験」、二次選考では「小論文試験」や面接が行われます。
一次選考の「適性試験」
法科大学院適性試験を、適性試験管理委員会が一次選考として実施しています。
適性試験は年に2回実施されていますが、1回だけの受験でもかまいません。2回受けた場合は、良い方の点数が採用されるということなので、できれば2回とも受けるようにしましょう。
第1部は「論理的判断力を測る問題」で、第2部は「分析的判断力を測る問題」、第3部の「長文読解力を測る問題」までは多枝択一・マークシート方式ですが、第4部の「表現力を測る問題」だけ論述式となっています。
適性試験受験後には、法学既修者認定試験の「成績通知書」と「成績証明カード」を提出します。
二次選考の「小論文試験」
二次選考の「小論文試験」は、受験生の文章力や論理的思考力などを見る試験となります。
出題文章のテーマには、法律に関するものから時事的な問題まで多岐に渡ります。幅広い知識が必要になりますから、日頃から新聞などに目を通して情報を収集しておきましょう。
小論文試験の後に、面接を行う法科大学院があります。面接では、その法科大学院を選んだ理由、法曹を志望する理由などが問われます。弁護士になりたいのか、検察官志望か、それとも裁判官を目指すのかで志望動機が違ってきます。
なお、小論文試験の代わりに、適性試験の第4部の「表現力を測る問題」を提出させる法科大学院もあるようです。
法科大学院向けの小論文試験対策の参考書、または面接の質問集などが販売されていますから、目を通しておくとよいでしょう。